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Minami

アメヲマツ

Amewomatsu

過去形フィルムに縋った僕らは
舵取り粘土に飲まれていつしか固まっていくようで
言葉税が 足りなくなっていってさ
書きなぐり漁った下書きをそっと強く塗りつぶす

平気だよきっと誰かが 透明人間あてにした
ああやっぱ今日もだめだな

ファインダー越しのかわききってた
僕にアメ降らせてくれないか
何度塗り替えても 濁ってしまって
今はもう届かなくなったリリック
曖昧な言葉捻り出しては
固まりかけながらまだ足りないと
なんて本当 虚しくなってしまったのでしょう
普遍化には見向きもしないようだ

雨に 交えないでいて
使いすぎってしまったエキを
無駄にはしないで欲しくて
好きなものが青に飲まれて消えていった
安価推理自称名探偵いなくなれ

ショーウィンドウ伝うアメがかわき
やがてやみ上がってしまう前に
USB にそっと 閉まっておくよ
いつかあの日の僕 愛してね
誤魔化してはアメのせいに
少しゼロがさみしくなった
君はもう二度と戻らない 戻れない 帰れないよ

はやく はやく はやく しなきゃ
こんなになるまで
息継ぎ我慢してた事
邪魔するスクリーンセーバー
絶対忘れたくない

明日ファインダー
越しが 曇っていたら
そっと笑い掛けてくれないか
ピントが合うように ブレないように
いつか届くといいなこのリリック
比べすぎた 青くて仕方なかったんだ
拙い言葉税で見せようとした
脳内ヒエラルキーも
オヤスミナサイしようよ

それが不確かでもずっと僕は
臆病と待ち続けてんだ
針は僕を追い続けた
君は僕の隣の数字で
待って 待って 待ってくれるよな
メイムでいいな

やっぱ今日もダメな僕だな
抓っても滲むだけだろ
かわいたアメ待ち続けていた